
繊維学部は2014年現在は信州大学のみに設置されている学部で、蚕糸研究や織物工業を背景に歴史的な名称として残し、研究内容・構成学科などは工学部・理学部または農学部等と同等で、物質系では工学部以上に充実しています。
近年多く使用されている炭素繊維や浄水器のフィルターなど、多くのものが "繊維" の技術を背景に作られています。最近では、建築材料、電子材料、機械材料など、多くの産業資材にその用途が拡大され、要素技術の一つと認められています。最先端科学技術の導入を持続的に図り、旧来の "繊維工学" から新時代の "ファイバー工学" への展開を図ってきた信州大学繊維学部は、2010年に創立100周年の節目を迎え、ファイバー工学の国際的教育研究拠点として認知されています。基盤から最先端までの教育研究、産学官連携や国際連携をはじめとした多様な連携を通して、新時代の "ファイバー工学" をさらに進化させるべく活動を活性化しています。
信州大学繊維学部講堂
昭和4年(1929)に完成。講堂の形式は、木造二階建、切妻造、瓦棒(かわらぼう)鉄板葺、下見板(したみいた)張りの建物で、正面に切妻破風を二段重ね、三角の張り出し窓を付け特徴ある外観構成となっています。様式的には木造ゴシック系の建物ですが、入口の持ち送りや三角の張り出し窓、時計回りの意匠には、直線を生かしたセセッションの意識がみられます。セセッションは過去様式からの分離を意識的に行った新様式で、アールヌーヴォーが曲線的であるのに対して直線的で、実用性を重視している様式です。
Fii ファイバーイノベーション・インキュベーター施設
企業と教員・学生との共同研究機関として2011年に開所しました。施設内には企業の研究室を置くことが可能で、最先端科学技術を駆使をして革新的新製品の創出研究を行うための特殊実験設備等が用意されています。本施設では学生が学内にいながらにしてインターンシップを行う等、様々な活動ができます。
SU-PLAF 先進植物工場研究教育センター
植物工場の設置・運営に必要な課題を克服するための研究開発および植物工場に取り組む地域の事業者等の技術指導、人材育成、情報提供等の取り組みを促進するための施設です。世界標準 (40フィート) 冷凍コンテナを用いた自立的完全制御型植物工場を中心に、環境に優しくランニングコストを軽減させる研究開発を行います。
名称 | 信州大学 繊維学部 |
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カテゴリー | 教育・習い事 | 暮らし |
住所 | 長野県上田市常田3-15-1 |
電話 | 0268215300 |
WEBサイト | http://www.shinshu-u.ac.jp/faculty/textiles/ |