【カテゴリー】 歴史・史跡
【掲載日】2014年06月
- 国宝・八角三重塔は日本に現存する唯一の八角塔で、禅宗寺院に残る塔としてもきわめて貴重な遺構です。
- 鎌倉時代中期には既に大きな規模をもっていた禅寺
- 境内には桧などが生い茂り、禅寺の趣を感じることのできるお寺
安楽寺は天長年間(824〜834)に開かれたといわれ、鎌倉時代中期には鎌倉北条氏の外護により禅寺として栄えました。国宝・重要文化財等、数多くの文化遺産を蔵して、信州最古の禅寺の面影を残しています。境内は深い緑と天高く伸びた木々にかこまれており、凛とした雰囲気を感じられます。
日本に現存する唯一の八角塔
この塔は一見四重塔に見えますが、初重の屋根はひさしに相当する「裳階(もこし)」であるいう見解で裳階付き三重塔と認定されました。
相輪を含めた高さは18.75メートル。鎌倉時代末期に建立されたと考えられています。
建築様式は、当時中国宗代の先進技術であった唐様(からよう・禅宗様)を用い、扇垂木(おうぎたるき)・弓形連子(ゆみがたれんじ)・詰組(つめぐみ)など、和様の塔とは違った佇まいを見せています。
『大覚禅師語録』(建長寺開山蘭渓道隆の遺著)の一節に「建長(鎌倉の建長寺)と塩田(安楽寺)とは各々一刹により、或は百余衆或は五十衆、皆これ聚頭して仏法を学び、禅を学び、道を学ばんことを要す云々」とあり、安楽寺は鎌倉時代中期、既に相当の規模をもった禅寺であり、信州学海の中心道場であったことがうかがわれます。
現在、国宝・重要文化財など、鎌倉時代の文化遺産を蔵して、信州最古の禅寺としての面影を残しています。
名称 | 安楽寺・国宝八角三重塔 |
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カテゴリー | 歴史・史跡 |
住所 | 長野県上田市別所温泉2361 |
電話 | 0268382062 |
WEBサイト | http://www.anrakuji.com |
その他 | 国宝・八角三重塔 |